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古いクルマのカタログが出てきました
就職して
程なく転勤
初めての一人暮らし
狭く眺めも悪いワンルームでしたが
何の束縛もない気ままで快適な日々でした
今思うと一番楽しかった時期かも知れません
赴任した先でクルマを買うことにしました
学生時代は免許はとったもののとてもクルマは買えません
親がクルマを持っている人が羨ましかった・・
だからいよいよ自分のクルマを手に入れるぞと
決めた時のワクワク感は相当なものでした
オフロに入るときもトイレに入るときも
クルマの雑誌やカタログを持って入り
まさに擦り切れるほど穴の開くほど眺めに眺めて
で、結局このプレリュードを買いました
当時の職場は異常残業職場だったから
部屋に戻るのは23時過ぎくらい
それでも夜な夜なクルマで24h営業の
ドラッグストアや雑貨店などへ出掛けたものです
今の若い人たちはクルマを欲しがらないそうです
どこかへ行きたいと思わないのか
自分だけの移動空間を手に入れたいと思わないのか
よくわかりません
google earthで済んでしまうのでしょうか
キャッチコピーは
”時代のビジュアルになる。”
意味が分かりません^^;
そんなよくわからない日本語も
当時は心に響いていた様な気がします
それにしても
プレリュードって
いいクルマだったなぁと
いまでも思っています
16年前のちょうど今頃
我が家にこのクルマがやってきました
当時は北海道に住んでいて近所の野山をよくこのクルマで探検しました
アウトドアブームでオートキャンプなんかがものすごく流行っていたころです
パジェロやランクルが溢れるなかで他とはちょっと違ったこのクルマが好きでした
最大の美点は確固とした設計思想があるところ
このディスカバリーに限らずランドローバーのクルマは
どんな不整地であっても歩兵が戦場を歩くように
しなやかに乗り越えて行けるように造られているのです
今や絶滅種に近いOHV式ながらもディーゼル並みに粘るV形8気筒3.9Lエンジン
足回りは堅牢なリジッドアクスルとよく伸び縮みするスプリングで常に4輪接地
腰高に見えるボデーはできるだけ重心を低くするためなんとアルミで造られています
グラスエリアは広大でコマンドポジションと呼ばれる独特の高い着座位置は
運転者が周辺状況をしっかり俯瞰できるようにするための工夫
そして悪路で座礁したりしないようお腹の下にはほとんど出っぱりがありません
だから無造作に放り投げられた衣のようなウネリの上を
まるで船のようにゆったりゆったり進むことができるのです
でもよいところばかりではありません
思想がある一方で故障にも事欠きませんでした
走ってる途中で急にエンジンが止まることがありました
交差点を曲がってる最中にエンジンが止まると
パワステのポンプも止まってハンドルが固まりました
スロットルワイヤーが毛羽立っていて
高速道路でアクセルが戻らなくなることもありました
料金所で思いきりブレーキを踏みながらお金を払いました
前の方でバンと音がしました
ルームミラーが落下してました
後ろの方でバンバンと音がしました
雨樋が外れて屋根を叩いてました
窓を開けて片手で雨樋を支えながら走りました
エアコンはすぐに壊れました
真夏の大阪で朦朧として電柱にぶつかったこともありました
フロントバンパーは今でも少し曲がってます
リアステップのダンパーが駄目になり
ダラッと下がりっぱなしになりました
根元から外して捨てました
排気音が大きくなったと思ってマフラーを触ってみたら
指がズボッと刺さってそのまま穴が開きました
ABSなんか付いてないのでポンピングブレーキです
凍結路ではハンドルをどちらに切っても直進し続けます
フロントアクスルのスイベルからギヤオイルが流出中
リアのウインドウォッシャノズルがもげました
内装のトリムなんかミリ単位どころかセンチ単位でズレてます
もちろん新車の時から
・・・
そんなことがあっても
これまで乗り替えたいと思うようなクルマは出てきませんでした
自慢の足回りとアルミボデーはまだまだ健在だし
ココまで来たら20年は乗ってやろうかとも
でもですね
先日バッテリーが上がって
充電するために外そうとしたところ
問題を見つけてしまったのです
ボデーは全然問題ないのですがホースやパッキンなど
ゴムや樹脂類が思いのほかヘタっていたのです
少し触るとボロボロ崩れるところもあったりして
人間で言えば動脈硬化みたいなもんでしょうか
やはりモノには寿命というものがあるようです
クルマは道具と割り切っていたからろくに手入れもせず放任主義で来ました
もっと手を掛けてあげていたらもう少し長く乗れたのかもしれません
愛着も大事ですが
何と言っても安全第一
そして変化も大事
ということで
今日でこのランドローバー・ディスカバリーとお別れです
16年ものあいだ
いろいろ楽しませてもらいました
たくさん思い出もできました
お疲れさまでした
どうもありがとう