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QRコードの向こう側

今度の出張は往路がJALで復路がANA
2枚の紙のチケットは同じように見えるけどその意味は違うみたい
JALは、チケット=航空券すなわち有価証券であり、その券面に書かれている内容が重要な意味を持つのに対し、ANAはチケット≠航空券であって運送契約の当事者としてのIDを書いたメモ用紙でしかない

契約は、途中でその内容が変わらないことが大切で、紙はその様なスタティックな情報を記録するために最適なメディアであった
しかし、実際の契約関係においては、その内容がダイナミックに変化してゆくものも多くなった
そうなると、メディアとしての紙は弱く、裏書とか裏張とかを重ねつつ紙本来の姿を崩してゆく
JALのチケットの裏には、そのダメージを最小限に留めるべく予めエンドース用の訂正印欄が設けられていたりする

他方、ANAのチケットは、IDとしてのQRコードが印刷されたタダの紙に過ぎない
情報はすべて向こう側のサーバーにあって、時間の変更、機材の変更、座席の変更、搭乗口の変更など、あらゆる情報がダイナミックに格納されているから、空港でチェックインするその瞬間の情報に基づいて航空券が発券されるのだが、そうなるともはや航空券を発券する意味すら怪しくなってきて、最近ANAでは搭乗口のリーダーにQRコードをポンとかざすだけで向こう側のサーバーと通信してそのまま搭乗できるようにしてしまった

紙は、QRコードと融合し、その向こう側と繋がることによって、メディアとしてひとつの限界を超えたような気がする

コメント (4)

のぶ:

次はJRでしょうか。各種契約情報がサーバーに収束するのは便利だけど、なんぞの折を思うと一抹の不安を感じます。猜疑心が強すぎますかね(笑)。

biogon35mm:

…というわけでクリスマス直前の出張なんですね。笑

航空券と搭乗券、細かく見たのは初めての海外旅行の時だったかなぁ。まだまだ「紙=神」のイメージがあって無くしたら帰国できないのかなぁ…とまでも思っていました。

ANAとJALのチケットの違い、それぞれの会社のビジネスの流儀まで想い起こさせて興味深いですね。私も近日、生まれて初めてクレジットカードを空港でかざして?搭乗します。たぶんなんらかの紙一枚は手渡されるんだろうな…。

tono:

情報を乗っける単なるビークルと見るか。情報がパッケージされた「商品」と見るか。無尽蔵に階層の広がるネット時代だけに、本や新聞の持つ「完結性」が、逆に価値を高めていくような気もしています。
でも、JAL/ANAの姿勢の違い、単純に言うと「保守・革新」ってな感じですかね。

TELEX:

>nob
JRはsuicaでこれをやってますね。
紙ではなくてICカードをメディアとして。

>biogon
今回は出張といってもトンボ帰りのショートトリップです。
印刷技術が誕生する前、紙が神であり権力であった時代もありましたね。

>tono
そうそうビークルですよビークル。
これまでビークルは鉱物系のメディアが独占していましたが、QRコードを乗せることによって、より人間と親和性の高い紙や布など植物系のメディアが新たな可能性を持つようになってきたのかもしれないなぁと思っているのです。

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