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キャベツをめぐる冒険


庭にキャベツを植えた

夏には大きく葉を伸ばし、黄色い花も咲いた
花にはオオモンシロチョウが舞う
そして、葉に卵をたくさん産む
卵はやがて幼虫になり、何十匹もの幼虫がキャベツを覆いつくし
ガツガツと葉を食べてどんどん大きくなった
最初は気持ち悪かったが、しばらく観察してみることにした

キャベツはたった3日で芯だけになった
野菜を育てるのは大変なことだと思った

オオモンシロチョウの幼虫は食べる葉がなくなると
キャベツの芯を食べ始めた
糞の色が緑から黄色に変わった
芯を齧れない小さな弱いものは干乾びていき
体力のある強大なものだけが残った

ある朝キャベツの芯の周りに
スズメがたくさん集まっていた
大きな幼虫はすべていなくなった

何十匹もいた幼虫は数匹にまで減った
ある日、幼虫のそばに黄色い卵のようなものができていた
幼虫が卵を産む?

調べてみると、これは卵ではなくハチのサナギだった
アオムシコマユバチというハチが幼虫に卵を産みつけて、幼虫がサナギになろうとする頃、このハチの幼虫は、オオモンシロチョウの幼虫の腹を食い破って外に出て、自分だけさっさとサナギになる

空を飛べなかったオオモンシロチョウの幼虫が、なんだか可哀想に思えた

幼虫がいなくなった今、キャベツは瑞々しい新しい葉を出し始めた
そしてアオムシコマユバチを呼んだのもキャベツの葉の香りだそうだ
外敵オオモンシロチョウに刺客を送りこむキャベツ
そのしたたかな生き方に感心した

コメント (2)

biogon35mm:

自然の摂理を目の前で見る思いです。

TELEX:

自然って凄い!

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2005年10月10日 21:16 の記事

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